相棒シリーズ最大の「謎の1つ」。仲間由紀恵さん演じる社美彌子、はたして何者なのでしょうか?。スパイ?、まさかテロリスト!?、彼女の正体とは一体??。そして実質的な岸部一徳さんの降板となる小野田官房長の殉職!、衝撃の展開の裏で囁かれているその降板理由とは??
推理の先にただよう「何か」、捕まえに行ってやりましょう!
目次
正体不明!仲間由紀恵こと社美彌子は一体何者??
相棒season13、初回2時間スペシャル「ファントム・アサシン」から登場した社美彌子(仲間由紀恵さん)。多くが謎に包まれていて、なかなか正体を見せてくれません。ですが、シリーズの中で徐々に彼女への手掛かりが見え始めて来ています。
肩書は警視庁総務部広報課 課長・警視正。ポストの他はめぼしい情報が少ない問題児です(笑)。
社美彌子の娘マリア
相棒season15最終回SP「悪魔の証明」の中でのある事件をきっかけに、社美彌子の新しい事実が明らかになりました。
サイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官である青木(浅利陽介)が、自身のスキルを悪用し、広報課長・社美彌子(仲間由紀恵)の私物のパソコンに進入。美彌子の娘と思しき少女が映った写真や動画を密かにのぞき見た。
引用元:http://www.tv-asahi.co.jp/aibou15
「社美彌子の娘??」てな感じでしたが、今回で「社美彌子の娘!!」になりましたね。これまでマリアという少女が、美彌子の娘とハッキリ語られては来なかったので、「なんとなくそうなんだろう」止まりでしたが。
しかし社美彌子という女性は、やっぱりただでは起き上がりませんでした。
彼女はこのハッキングを逆手に取って、娘の写真を週刊誌にリークして報道させてしまいました。自作自演のこの行為には、内部の敵と味方を判断するなどの思惑があったようです。肝が据わっているというか、社美彌子ならではの大胆な行動ではないでしょうか?。
そしてこの週刊誌での暴露は、警察組織を揺り動かします。社美彌子に娘がいた事は、甲斐さん(石坂浩二さん)を除いて警察関係者は誰一人知らなかった秘密でした。そこには、さらに大きな秘密が隠されていたようです。
娘の父親はロシアの元スパイ??
娘の父親はアメリカに亡命したロシアの元スパイ・ヤロポロクの可能性がある
このヤロポロクという男は、相棒season13の第1話「ファントム・アサシン」で登場していて、アメリカ大使館に亡命しました。社美彌子と連絡を取っているシーンもあります。警察内部の中枢、しかも内閣官房情報室という何だか凄そうなポジションにいた彼女と元スパイとの繋がりは、警察組織を動揺させるには充分でした。
上層部からの追求に社美彌子は「娘の父親はヤロポロクです」と、サラッと答えています。さらに、
「皆さんはヤロポロクと関係があったから国を裏切っていると思われているようですが、襲われてたんです。それで子供が出来たんです。」
と衝撃の過去を告白して、ヤロポロクとの私的な関係を否定しています。ですが、なにかキナ臭いというか、社美彌子の発言にひっかかりを感じてしまいますね。ヤロポロクの娘を引き取ったとか?。もっと複雑なシナリオが隠れている様な気がします。
甲斐峯秋との関係
社美彌子と甲斐さんの関係も良くわかっていませんね。相棒season15の第1話で美彌子が広報部に赴任した時に甲斐さんは「困ったことがあったら相談してくれ」などと話しており、旧知の仲だと思われます。
冠城くん(反町隆史さん)を特命係に復帰させるように美彌子が働きかけると、甲斐さんはそれに素早く応えています。この2人、一体どんな関係なんでしょうか?。上司と部下のような感じもしますが、今の時点では何とも言えないところですね。
右京さん(水谷豊さん)もかなり気になっているようです。甲斐さんに美彌子との関係を質問していますが、ここで甲斐さんは「僕はこのままで終わらないよ」と発言し、右京さんの意味深な笑みで相棒season15が終了します。
もしや甲斐さんの「次の警視総監に推したい人物」とは社美彌子??。そこまでは想像が飛び過ぎだとしても、その為の切り札的な存在が彼女という事なのでは?そしてもう1人、社美彌子と深い関わりがあるであろう人物が拘置所内にいました。
鍵を握る存在
2年半前連続殺人犯として服役中の元内閣情報調査室の室長、天野是清(羽場裕一さん)。社美彌子の上司だった人物です。羽場裕一さんは2017年10月17日~12月19日に放送されたドラマ明日の約束(フジテレビ)で校長先生役として出演されていましたね、私的にはハマリ役でした。
この天野是清は、上記にもあるヤロボロクのスパイ活動に協力したメンバーを殺害するという事件を起こしています。ロシアに通じていた美彌子を守るために行った犯行だった??ようです。結局一連を通して彼女に非は無いとされ、しれっと警視庁(広報課課長)へ出向しています。甲斐さんの暗躍もあったのかも?
天野是清と甲斐さん2人からの、社美彌子に対する援護は何を意味しているのでしょうか?。きっとこの辺りが、社美彌子の正体に迫る重要な部分だと思われます。
後に美彌子は天野是清と面会していますが、そのシーンはありません。一体2人は何を語るのでしょうか。記録されてしまう?ので大した会話は出来ないかもしれませんが、もしかしたら2人にしか解らない隠語などで話したり??
気になって仕方ありませんが、相棒season16の中でもう少しヒントが出て来てくれる事を祈りましょう!
社美彌子の学生時代
相棒season15「悪魔の証明」では、社美彌子の学生時代の様子を少し知る事ができます。大学時代に彼女は将棋部に所属していたみたいですね。その将棋部の先輩と付き合っていたようです。右京さんは東大時代にチェスクラブでしたが、この設定にも何か意図があるのでしょうか?。
ミステリアスな社美彌子の色恋沙汰の姿は、なかなか想像しにくいですね。私だけかもしれませんが。そしてその元彼に自宅で手料理を振舞っているシーンもあって、意外と言ったら失礼かもしれませんが美味しそうでした。
料理するんですね・・。正体不明の社美彌子、こっちが本当の彼女なのかもしれません。
社美彌子、特命係をたずねる
最終回SPは内容が濃いですね!、普段は見れない様な場面がたくさんありました。その中の1つに、社美彌子が特命係の部屋を訪れるといったシーンがあります。アウェーな感じの領域でもさすがの美彌子は堂々としていましたね。右京さんが入れた紅茶を「美味しい」と楽しむ程です。
この紅茶、本当に美味しそうですよね。どんな味がするんでしょうか?、コーヒー党の私でも気になってしまいますね。恐らくほとんどのファンの方が1回は「飲んでみたい」と思った事があるのではないかと思います。
個人的に、相棒シリーズの中で最も知りたいものの1つです(笑)。
衝撃の展開が物語る岸部一徳の降板理由とは??
小野田官房長
岸辺一徳さん演じる小野田官房長は、相棒の発足当時から重要な人物としてシリーズの中に登場しています。警察庁長官官房室長という権力者として、そして右京さんとの因縁深い相手として、さらに特命係が誕生する直接の原因を作った者として、物語の主要メンバーの1人だった事はまちがいありません。
「正義の定義なんて立ち位置で変わるもんでしょ。
まさか、絶対的な正義がこの世にあるとおもってる?」
引用元:https://bontoku.com/meigen-aibou
右京さんとは真逆。小野田官房長を良く表しているセリフだと思われます。そして考えさせられる、力のある言葉ですよね。特命係擁護の立場ではありますが、考え方の違いからしばしば右京さんとはぶつかっています。
組織の改変か、正義の体現か。
右京さんと小野田官房長との対立は、ある意味では避ける事の出来ないもののようでした。度々繰り広げられる2人の思考的な衝突は、答えの出ないものとして、そして視聴者に訴えかけるものとして相棒の1つのテーマだったように思えます。
小野田官房長の殉職!
相棒シリーズにとって、そしてファンにとっての一大事が「相棒 -劇場版2- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜」で起こってしまいました。
小野田官房長の最後のシーンはこちら
https://www.youtube.com/watch?v=cOADcvoU2To
ほとんどの方が「本当に!?」などとと思われたのではないでしょうか?、警察幹部に突然刺されるというこの不意打ちの様な事件。驚かされましたが、つじつまが合わない訳ではありませんでした。
小野田官房長が邁進する組織の改革には、決して少なくない犠牲が伴います。恨みを買う事も多かったはずです。常に危険な状態ではあったんですよね。今回の劇場版2では、小野田官房長の構想が実現する手前まで来ていました。
成功の直前が最も危険な瞬間だと言われています。まさに「チャンスは最大のピンチである」(逆もあります)だったのではないでしょうか。
「まさか!?」の裏にある事情?
衝撃の展開にファンの間では「なぜ?」、「どうして?」が溢れかえっていました。単純に小野田官房長という大きな存在の喪失に対してか?、はたまた岸辺一徳さんの降板を惜しむ声か?、それとも今後の展開に対して抱いた不安の現れか?
いずれにしろ、観た人全てに深い爪痕を残しました。ではそれこそ何故、主要人物の死という相棒初の試みをするに至ったのか??
岸辺一徳さんの体調への考慮、現場の若返りや主演の水谷豊さんと岸辺一徳さんの不仲説などなど様々な噂が流れています。ですが、どれもイマイチな感じなんですよね。岸辺一徳さんの体調への噂などは、他の作品にも出演されているところから真っ先に否定されるものだと思われます。
有力なのは、話題性の為の演出だったというもの。たしかに小野田官房長というキーマンの死はインパクトがありますよね。それも強烈な。長く続いたシリーズの活性化という意味あいもあったとすれば、説得力がある気がします。
テーマや方向性の変更もあったのではないでしょうか?。ここで一区切りのような、小野田官房長の殉職と共に相棒の第1部が完結した、とみる事も出来るのではないかと思われます。
分かっています。
だからと言って、僕は僕の進む道を変える訳にはいきません。
それが僕の、官房長へのお別れの言葉です。
引用元:https://bontoku.com/meigen-aibou
右京さんが小野田官房長に送った言葉です。この誓いのような信念。杉下右京は今後の相棒シリーズの展開の中で亡き小野田官房長に、そして自分自身の魂に常に問い続けて行くのではないでしょうか?
まとめ
- 仲間由紀恵さん演じる社美彌子には娘がいた
- ロシアとの繋がりは否定
- 重要人物との深い繋がりは事実
- 依然として正体は不明
- 劇場版で小野田官房長が殉職
- その衝撃での物議は岸部一徳さんの降板理由にまで及んだ
- 降板理由(殉職)は話題性の為!?
- とにかく帰って来て欲しい(小野田官房長・岸部一徳さん)!!
2002年のシリーズ開始から16年目。その長い歴史の中では多くの出来事や謎があり、そしてそれが話題になって来ました。シリーズの映画化、「相棒」の交代、様々なキャストの登場と退場。
社美彌子はその中でも特に関心を集めている存在の1つだと思われます。小出しにされる彼女へのヒントが、またたまらないんですよね(笑)。待つしかないというか、しばらく様子見が必要だと思います。
また、この社美彌子こと仲間由紀恵さんが「相棒」との噂が流れた事もあましりたよね?。「男女」も面白そうでしたが、冠城くん(反町隆史さん)とのコンビが「いい感じ」なので個人的にはベターな組み合わせだと思っています。
そして小野田官房長こと岸部一徳さんですが、残念というかもう少し見ていたかったというのが正直なところです。ある程度のクオリティーを維持するには、時に大きな変化が必要だという事かもしれませんね。(本当に残念!)
小野田官房長という「大きな支え」を失った特命係。その存続自体が危ぶまれましたが、甲斐さん(石坂浩二さん)の登場でその心配は払拭されました。
この甲斐さん、特命係擁護派なのはもちろんですが、その地位は「警察庁次長」。警察庁No2という小野田官房長とほぼ同格のポジションと権力を持った人物だったんですよね。
現在は甲斐くん(成宮寛貴)の事件で「警察庁長官官房付」というポストに降格されちゃってますが、それでも警察内での影響力は大きいとされているのでしばらくは大丈夫?だと思われます。いや、小野田官房長の例があるので油断は出来ません!。
多くの謎を持つ社美彌子、特命係の行く末、そしてこれから巻き起こるであろう事件の数々。予測の全くつかない今後の「相棒」を、存分に楽しんで行きましょう!
以上、「相棒 仲間由紀恵の正体はロシアのスパイか!? 岸部一徳の降板理由とは??」でした!