住まいを侵食するカビの猛威!洗面所のシンクやお風呂場は何となく「定番」があるのに対して、洋服や布団・ソファー等の布製品の除去には、どんな方法があるのでしょうか??また、カビが活発になるのはジメッとした夏だけではなかったらしい!?
では、早速見て行きましょう!!
目次
布製品のカビの除去方法とは??
困った居候
布団やカーテン、ソファーにタンスの裏側等など。気がつくと、家の中のいたる所に出没している『カビ』。この厄介な住人は、夏などの湿度が高い時期に良く見るイメージがありますが、実は、空気中に漂いながら常にスキを伺っているオールシーズンなヤツらしいんです!
具体的には温度が20℃~35℃くらい、湿度が70%~80%になるとカビはイケイケになるみたい!?このカビが元気になってしまう温度や湿度、何だか私達が普段生活している環境に近い感じがしますよね?ちなみに、私達にとって「快適」とされている室内の温度や湿度を見てみると?
冬は少し寒いくらいなんですね。夏場と同じで、ついつい暖房の設定温度を上げてしまいがちな冬場の室温も25℃以上にはなっている?日本の湿度の平均が68%との事なので、気が付かない間に80%近くになってしまっている事もあるのかも??
私達が何気なく過ごしている環境は、カビにとっても「居心地の良いもの」なのかもしれませんね。そんなカビの出没スポットで代表的なのはやっぱりお風呂場??予防するものや取り除く漂白剤など、浴槽の対策品はCMで見る事も多いんですが、カーテンや布団等の布製品に取り付いてしまったカビへの対処法って良くわかりませんよね?
そんな訳で今回は、家の中にある布製品に居ついてしまったカビの除去や掃除の仕方などについて調べてみる事にしました!
カビの「根っこ」までは取れない?
衣類に発生するカビは大きく分けると『白カビ』と『色素系カビ』の2種類に分類されるそうです。「軽度」と言われる白カビに対して『黒カビ』と呼ばれている色素系カビ(衣類などに現れるのは黒カビだけらしい??)は、かなり手強い相手の様ですね。繊維に食い込んだ根っこまで黒い為、きれいに取り除く事は難しいみたいです・・。
一方の白カビは根っこも白く、繊維に残っていても除菌しちゃえば大丈夫?なので、まずは白カビ退治の方法から見て行きましょう!
衣類の対処法・白カビ編
うっすらとホコリの様に布地を覆う白カビ。発見したら、まずはフワフワしているカビの表面を落として行きます。洋服ブラシ等でブラッシングすると効果的の様ですが、生地を痛めてしまう場合があるので「優しい感じで行う」を念頭に。
表面のカビが取れたら、次は「つけおき」で除菌します。準備する物は、
- 酸素系漂白剤(『ワイドハイター』など市販の物でOK!)
- 洗面器(適当なものがなければ洗面所のシンク等で代用)
- 手袋
の3つ。ここでいくつかの注意点があります。製品によっては漂白剤が使用できない場合があるみたいです(その場合はクリーニング屋さんへ依頼)。また、色落ちする素材かどうか、洗濯表示や色落ちテスト(目立たない場所に酸素系漂白剤を直接つけて5分ほどたっても変化がなければ大丈夫)などで確認してみてください。
準備が整ったら除菌作業に取り掛かりましょう!手順はこんな感じ↓↓。
- 「漂白液を作る」 40~50℃くらいのお湯に漂白剤を混ぜます。1リットルのお湯に対して漂白剤10g程度が目安です。
- 「つけ置き」 衣類を漂白液へ入れ、お湯が冷めるまで待機。
- 「洗濯」 ある程度お湯が冷めて来たら(50分~1時間くらい)軽く水分を切って洗濯機へ。(他の洗濯物と一緒に洗ってもOK。)
- 「乾燥」 カビの再発を防ぐため、十分に乾かして完了!
意外と簡単ですよね!洗濯機へ入れる前に「軽いもみ洗い」をやっておくとより効果的!?スピーディーに対処すれば被害も小さく抑えられるので、白カビは見つけ次第ガンガンやっつけてやりましょう!
衣類の対処法・黒カビ編
基本的に白カビへの対処法と同じなんですが、頑固な黒カビには酸素系漂白剤ではなく『塩素系漂白剤』が有効みたいです。しかし、相手は黒カビなので完全には落とせない!?色落ちしてしまうケースもあるらしいので、プロのクリーニング屋さんに相談するのが無難かもしれません(断られる事もあるらしいんですが)。
カーテンの対処法
衣類では絶望的に思えた黒カビの来襲。何かないかな~と調べてみると、カーテンの除去作業で「黒カビにも効果的」とされていた対処法を発見!早速紹介して行きます!!まず用意する物は、
- 布用ブラシ
- いらなくなった歯ブラシ
- タオル3~5枚程
- 洗濯用洗剤
- 酸素系漂白剤(こちらも市販のものでOK)
の5つ。そして、あの黒カビもやっつける!?除去方法がこちら!
1・カーテンを陰干ししてしっかり乾燥させる
2・優しくブラッシングしてカビを落とす
3・カビの生えた部分にタオルを当て、裏側から洗濯用洗剤を付けた歯ブラシでトントンと叩いて、カビをタオルに移す
4・カビがある程度取れたら、よく絞った濡れタオルで洗剤を拭き取る
5・乾いたタオルで余分な水分を拭き取る
6・カビの裏側に乾いたタオルを当て、水で薄めた酸素系漂白剤を付けた歯ブラシでトントン叩く
7・約5分放置する
8・よく絞った濡れタオルで漂白剤を拭き、乾燥させて完了
引用元:https://お掃除.site
特に難しい作業は無い様に思われます。カーテンもカビの発生が多発するスポットの1つ。これまで何回も好き放題にやられていた場所でしたが(諦めて捨てちゃっていました)、この憎たらしい黒カビを落とせたら嬉しいですよね!
上記の方法を引用させて頂いたサイトさんは、他にも色々なお掃除の情報が満載で凄く勉強になりました。
もっと詳しく知りたい場合はこちらをチェックしてみてください! https://xn--t8j355mp55a.site/
発生直後のカビは熱いお湯で揉み洗いするだけで十分除去できるそうなので、窓際も定期的に巡回しておきたいですね。
布団の対処法
枕・布団カバー&シーツ
カバー類やシーツ等は丸洗いでOKみたいです。衣類への方法と一緒で漂白液に「つけ置き」(1時間くらい)してから洗濯機へ投入(色落ちテストを忘れずに!)。真っ白のものであれば躊躇なく塩素系漂白剤を使用するのもアリ??
大物(敷き布団・掛け布団)
出来ればこっちも丸洗い!と行きたいところですが、布団の洗濯は家庭用の洗濯機ではキビシイですよね。そこで登場するのが『重曹』!キッチン周りの掃除などで重宝される重曹は、カビに対しても有効らしいんです!
万能選手の重曹の他に用意する物は、
- スプレーボトル
- 消毒用エタノール
- タオルor雑巾数枚
以上の3つ。重曹と消毒用エタノールは市販の物でOK。準備ができたら早速やっつけて行きましょう!手順はこんな感じです↓↓↓。
- スプレーボトルに水300mlと重曹大さじ2を入れてシェイク!
- 十分に混ざったらカビにスプレーして待機(3~5分くらい)。
- ダメ押しに『消毒用エタノール』を散布して滅菌(コレも5分くらい放置)。
- 叩く感じに拭き取って仕上げに良く水拭きして乾燥させれば完了!!
もしも重曹での除去が上手く行かなかった場合は『カビ除去スプレー』なる裏ワザ的なものがあるみたい!?ネット等で1000円から2000円前後で販売されているそうなので、こちらを試してみても良いかもしれません!
ソファーの対処法
布団と同じで洗濯が難しいソファーのカビ。布製のソファーは革製のものに比べて何だか落としづらい感じがしますよね?ここでもネックになるのが黒カビで、状態が酷い場合には、専門の業者でもやっぱり完全には取れないみたいです。
なので、早期発見でカビが成長してしまう前に退治してしまいましょう!用意する物は、
- ティッシュ
- アルコール除菌スプレー(市販の物でOK!)
- 酸素系漂白剤(市販の物でOK!)
- タオルor雑巾
- ドライヤー
の5つ。除菌スプレーですが、『パストリーゼ』という商品がSNS等で口コミが拡がっていて話題になっているそうです!
食品にも直接散布できる!?詳しくはこちら! https://www.dover.co.jp
続いて作業手順です↓↓。
- アルコール除菌スプレーを含ませたティッシュでカビを押さえ込む様に拭いていく(直接スプレーするとカビの胞子が飛散してしまうので注意が必要)。
- シミが取りきれない時は酸素系漂白剤を含ませたタオルや雑巾で軽く叩く感じで拭いてみる(色落ちテスト必須!)。
- 水拭きをする(漂白剤などを残さない様、念入りに)。
- 仕上げの乾拭き(しっかり乾燥させる為に最後にドライヤーを使用)。
ソファーの素材を良く確かめてから作業を行ってください(始めに書くの忘れちゃいました💦)。アルコールは生地を痛めにくいそうですが、念の為にテストしておく事をオススメします(色落ちテストの要領で時間は1時間くらい)。
カビは60℃前後で死滅するそうなので、熱に強い素材の製品であればアイロンを使っての攻撃も効果的!?目立っている部分の他に、シミの予備軍が潜んでいる可能性があるので、何日かに分けてソファー全体をケアしてあげるといいのかも??
- 人とカビの「快適」は近い!?
- 衣類などの布製品に現れる「色素系」は黒カビ
- 黒カビの除去はプロでも難しい!
- カビへの対処は早期発見が鍵!!
「見えない」だけに、やっかいな相手ですよね・・。活発になる温度や湿度について冒頭で触れましたが、この悩ましいカビの大好物は「皮脂」や「ホコリ」だそうです。活動しやすい環境が近くて、さらに私達の生活から出るものを食べている?
何だか条件が揃い過ぎちゃっていて、発生するのが「前提」な感じがしますよね?でも、頑張りましょう!住まいのいたる所に現れる見えない相手を完全に防ぐ事は難しいので、「『黒カビ』になる前に『白カビ』のうちにやっつける!」くらいの開き直った感じの構え方で良いと思います(多分)!
と、ここまでカビの困った1面を見て来ましたが、私達を助けてくれているカビ達もいます。『青カビ』と呼ばれるチーズやお酒、醤油など食品を作るうえで重要な役割を果たしている頼もしい隣人は、『ペニシリン』や『メチシリン』などの抗生物質の元になったりと、医療の分野でも活躍してくれているみたい!?
恐らく、人が住居を持つ様になった頃からの付き合いと思われるカビ。その長い共生の時間を思えば、不意に顔を出したとしてもチョットは気が楽??とは言え、あんまり出て来てしまっても困るので、なるべく上手に付き合って行きたいですね!
以上、「カビの除去 布製品の場合はどんな方法がある??」でした!