どんな日にも始まりがありますが、もしも大事なその始まりでグズついたりつまづいてしまったら、もうその日は気分的にも「乗らない」ですよね?
ここでは、そんなテンションだだ下がりの工事現場の朝礼内容の流れや時間等を、実際の経験の中から厳選してお届けしたいと思います!
工事現場の1日の始まり
朝8時の朝礼開始で工事現場の1日が始まります。団地内の一般住宅等、近隣に配慮して8時30分~9時に作業開始というケースもありますが、夜間作業などいくつかの例外を除けばほとんどの現場は8時スタートが一般的です。
朝礼はラジオ体操から始まります。なので、少し現場に着くのが遅れてしまってもこのラジオ体操中に紛れ込めば、遅刻ではなくセーフというのが暗黙のルールになっています。(多分全国的に)
朝礼の流れ
どの現場でも、朝礼の内容自体にそれほど大差は無いと思います。順番をつけると
- ラジオ体操
- 「~月~日朝礼を始めます」などの開始宣言
- 各業者ごとの作業内容、作業人数の報告
- 建設会社からその日のイベント(市から視察に来る等)、危険のポイント等の説明
- 指差呼称(ヘルメットはよいか?、ヨシ!など)
- 号令(今日も安全作業で頑張ろう!、オウ!)
- 「ご安全に」で終了
ザックリですがこんな感じだと思います。業者どうしで肩もみなどを行う事もありますが、それは現場によってそれぞれです。
大きい現場になると全体朝礼の後に業種ごとに集まって、作業手順など細かい部分を確認して再度号令で終了になります。
残念な朝礼
駄目進行でだだ下がり
普通に進んで終わればそんなに苦にはならない物ですが、進行役(建設会社に担当者もしくは数名の当番制で居る)の進め方次第でストレスが2倍にも3倍にもなってしまいます。夏や冬など極端な季節はなおさらです。
ありましたねぇ~、結構なストレスを受けた朝というか、冬が。
上記の朝礼の流れにそえば、各業者の作業内容等の報告の後は建設会社から危険のポイント等の説明に移るはずなんですが、ここでもう1度、全部の業者の作業内容を現場の地図(現場には無事故・無災害の達成時間やその月の安全目標等が記載されている朝礼看板と言われる物が立ててあり、そこにマジックで配置図を書いたりする)を見ながら発表して行くんですよね。
何のために業者から報告してるのか分からなくなると同時に「さっき言ったから」、「1回聞けば分かるから」的なツッコミをみんな心の中でしていたと思います。幼稚園の新築工事で業者も7~8社位だったと思いますが、雪のチラつく中でこれをやられると参ってしまいますね。
ひたすら長いだけ
病院系列のマンションの新築工事だったんですが、その現場は7時45分から朝礼がスタートしていました。終わるのが8時30分位だったので大体40分はやっていた事になりますね。これは経験して来た中でも最長記録です。
現場もそれなりに大きくて業者の数も多かったのですが、それにしても長いですよね。内容うんぬんよりもこれだけ長いと、最早何も耳に入って来ないんですよね。「しっかりやる」と「長い時間やる」は必ずしもイコールでは無いと思います。その会社のスタイルなのか判りませんが・・。
(下の画像が朝礼看板です)
朝礼会場に設置されます。この前で朝礼はもちろん現場によっては、昼礼や夕礼を行うところもあるようです。
流れに工夫が見える現場もある
朝礼は現場の規模が大きければそれだけ長くなりがちなものですが、中には出来るだけ短時間で終われる様に工夫している現場もありました。
例えばその日の各業者の作業内容は、前日の全体での打ち合わせで周知されるので作業人数の報告だけにしたり、危険のポイント等も改めて全体の朝礼での説明は省いて職長(各業種をまとめる人)から各業者へ通達する等です。
まとめ
- 朝礼は工事現場の1日のスタート合図
- 朝礼の質は時間の長さでは無い
- 流れの良し悪しはやり方次第
朝礼の本来の目的は仕事モードへの「スイッチを入れる事」だと思います。が、その目的の為の儀式を重視しすぎると、スイッチを入れるどころか切る事になってしまう場合もあるという事ですね。なるべくスムーズにスタートして気持ち良く作業をしたいものです。
以上、工事現場の朝礼の流れ等の紹介でした!