工事現場に設置される防音シート、実は騒音を抑えるだけじゃありません!。そして業者にとってはその別の効果の方がありがたかったりもするんです。
外見からじゃわからない!防音シートの機能と様々な効果の秘密について、迫っていきたいと思います!!
防音シートは工事現場の防波堤
様々な機能
防音シートの1番の役割は「音の抑制」ですが、他にも色々な機能があります。主なもので言うと、
- 防炎性
- 飛散防止
- 目隠し効果
の3つになるかと思われます。
2個めの飛散防止は、コンクリートの細かいガラ(破片などをガラと言います)やゴミ、ホコリの他にペンキ等の飛散も抑えてくれます。目隠し効果についてはいくつか種類がありますが、その内の1つは「業者にとっての目隠し効果」です。
内と外のバリケード
防音シートは建物を囲む様に建てられる足場に取り付けられます。足場上では様々な業者が作業しているんですが、マンションなどの高層の建物になると足場も建物に合わせて高くなって行き、3~4階位では平気だったものが8~9階あたりになってくると、抱く恐怖心も別物になります。
そこで防音シートが外の視界を遮り、壁の役割を果たす事で恐怖心を緩和しているわけですね。そしてもう1つは「近隣に対しての目隠し効果」です。
実際に、「作業員に睨まれた」等の近隣からのクレームが稀にあったりするんですが、こういったクレームを極力抑える役割も防音シートは担っているんですね。
おまけで付け足すと、お披露目的な効果もあると思います。ほぼ外観が仕上がってから目隠しが外される為、「ここまで出来ていたんだ!」と驚かせる事で、今までうるさくて迷惑にしか思っていなかった物が、「もうすぐ完成するのかな?」と少し楽しみな物にさせる効果とでもいいますか・・、あくまで個人的な感想ですが。
最もありがたい効果
間近で見るとわかりますが、防音シートはメッシュ状になっていて、ある程度光が入る作りになっています。出来るだけ中の作業に影響しない様に工夫されているんですね。そしてこの防音シート、防風性も優れていてシートがあるのと無いのでは体感温度がまったく違います。
明るくて暖かい!、冬場のこのありがたさが分かる業者は少なくないでしょう。雨や雪も吹込みづらく、実に頼もしい存在です。
(防音シートの一般的な取り付けの例です)
見た事がある人も多いのではないでしょうか。色々な物を防いでくれています。
防音シート導入のタイミング
このマルチプレイヤーの登場は一体いつなのか?、引き続きマンションを例にすると、大体3階部分のコンクリートが打ちあがる頃になると思われます。
コンクリートは、打ち終わった後(コンクリートを型枠に流して固める作業を「打つ」といいます)強度を保つ為に一定時間いじらずに置いておくんですが、1階部分の一定時間が過ぎて型枠の解体が始まる頃が、大体3~4階部分の打ちあがり頃になります。
まずはその型枠の解体作業の騒音対策として(結構な音が出ます)、満を持しての登場という事になるんですね。そして解体が終わったフロアには業者が入り乱れるので、あらゆる作業から出る音やホコリ等を、そのまま受け止め続けてくれる訳です。
つまりは防音シートの登場が、下部にも業者が入いり出す「本格的な工事の始まり」を告げると言っても大げさではないかもしれませんね。
まとめ
- 防音シートは工事現場の様々な物を防いでいる
- 機能や効果も様々
- 防音シートは本格的な工事の合図とも言える
身近にある物にこそ、新しい発見や驚きがあったりするものです。みなさんも身の回りの物等を1度じっくり観察してみてはいかがでしょうか?、思いがけない面白いものが見つかるかもしれませんよ?
以上、防音シートの機能や効果等をお届けしました!