毎年訪れる梅雨の時期。一体どの位の期間なんでしょうか? 数週間?はたまた数ヶ月??平均的な梅雨の日数とは!?また、こちらも気になる梅雨のメカニズム。実は「寒気」と「暖気」の争いが、長雨をもたらしているらしい!?
早速見て行きましょう!
梅雨の平均期間とは??
憂鬱な風物詩
ようやく暴れん坊の花粉をやり過ごしたのも束の間、今度は『梅雨』がどんよりとした空気を引き連れてやって来る。目まぐるしく移り変わる環境の変化は生活に彩りと刺激を与えてくれるものですが、雨好きの人を除いた多くの人にとって梅雨時期のモヤっとした感じは、恐らくあんまり歓迎出来るものではない??
最近は降水量も増加傾向にあり、土砂崩れや洪水などの災害も増えていて何だか心配になっちゃいますよね?「恵みの雨」などの表現もある様に、雨は私達にとってかけがえのないものの1つ。ですが、近年は徐々に怖いものになりつつあるのかも?
ではでは、そんな雨やグズついた天気が続く梅雨の時期は、平均的にどの位の期間なんでしょうか?気になったので調べてみると、43~46日間となっていたので大体1ヶ月半くらい?改めて見ると結構長いんですね。個人的には2~3週間程だと思っていたので少し意外でした。
全国の平均的な梅雨明けの日にちと期間はこんな感じみたいです↓↓↓。
九州・・・7月14日〜7月19日頃・約45日間
四国・・・7月18日頃・約44日間
中国・・・7月21日頃・約45日間
近畿・・・7月21日頃・約45日間
東海・・・7月21日頃・約44日間
関東・・・7月21日頃・約44日間
北陸・・・7月24日頃・約43日間
東北・・・7月25日〜7月28日頃・約44日間
ドコも極端な差は無いみたいですね。桜の開花と同じ様に、南の方からジワジワと迫ってきてお盆前に終焉するパターンがほとんどの様です。残暑が厳しいこの頃ですが、こうして見ると夏も案外と短い??
何となく重苦しくなってしまいがちですが、普段の生活の為に使用する水や農業用水の備蓄等など、重要な使命を背負っている梅雨の雨。この1ヵ月以上にも渡る夏に向けてのイベントのメカニズムは、果たしてどんな感じになっているのでしょうか?コレも気になったので調べちゃいました!
『梅雨』とは寒気と暖気の睨み合い!?
6~7月にかけての梅雨の時期、『オホーツク海気団』と呼ばれている北からの寒気と南からの暖気『小笠原気団』(太平洋高気圧)が日本の上空で激突!ほぼ同勢力のこの2つの気団は、そのまま押し合い圧し合いの長い持久戦を展開するんだそうです。
大気が不安定になるバトル中の寒気と暖気の境目では、東西数千kmに渡って梅雨前線(TVなどで良く耳にするヤツ)が発生。ぐずついた天気が続いたり雨が降りやすくなるらしいんです。コレがいわゆる「梅雨の状態」という事みたいですね!
こんな感じになっている様です↓↓↓。
戦況は一進一退!?寒気が優勢の場合は「冷夏」になる?
続いていた泥試合も次第に寒気の疲れが見え始めると、ノリノリな暖気は梅雨前線を北へ北へと押し上げて行く??やがて暖気の勢力圏が日本列島をスッポリ覆う様になると、追い出された寒気の『オホーツク海気団』と共に梅雨前線は消滅するそうです。
ちなみに「北海道に梅雨が無い」とされているのは、寒気の後退に比例して梅雨前線の北上するスピードが速くなる為、曇りになるだけで雨が少ないからなんだそうですね。
実力伯仲の『オホーツク海気団』と『小笠原気団』。毎年繰り返されるこの天王山の戦いには、様々なドラマがあった?「梅雨入り・梅雨明けが特定されない」場合や、「冷夏」または「梅雨が極端に短い」等など。その年の気象条件などによっては、梅雨の期間そのものが大きく変わってしまう事もあるみたい??
数年に1度のバランス崩壊
寒気と暖気のせめぎ合いがもたらす梅雨の雨。普段は拮抗している両者ですが、稀に勢力差が大きくなる場合もあるらしい??北の『オホーツク海気団』の勢力が増大すると、梅雨前線が東北地方から北上できないまま秋に突入!梅雨は「秋雨」(立秋以降の長雨)となって日本列島を南下していくそうです。
記録的な「冷夏」となった1993年。留まり続けた梅雨前線の影響は日本各地に及び、豪雨が集中した九州南部の降水量は観測史上最多を記録!!6~8月にかけての3ヶ月間だけで、年間降水量の4582.2ミリを上回る事態となっていた!?
逆に『小笠原気団』がイケイケになっていると、梅雨前線は北陸地方からガンガン押し上げられてそのまま一気に夏へ!数年に1回の割合でこのパターンが起こるため、年によっては近畿地方の夏は北陸地方よりも長いとされている様です。
関東甲信地方での梅雨の最短記録は23日間。「最速」と言われた2018年の梅雨明けは6月29日!?この6月中の梅雨明けの発表は、観測史上初だったみたいですね!
まとめ
- 梅雨の期間は平均で1ヵ月半くらい
- 「寒気と暖気の押し合い」が長期間の雨を創り出していた!
- 梅雨の期間が大きく変わる事もある
- 梅雨入り・梅雨明けは寒気と暖気のコンディション次第!?
私達にとってお馴染みとなっている梅雨ですが、最近のニュースなどでは「数十年に1度」(雨量)というワードを耳にする事が多くなって来ている気がします。
上記でも触れた1993年の九州地方は台風(5号・6号・7号・13号)が相次いで上陸し、広範囲で土石流や浸水被害が発生。全壊・半壊や浸水など建物の被害は17000棟を超え、負傷者142人、死者71人の大災害となっていた様です。
反対に降水量が少ない「空梅雨」や台風などによるまとまった雨がない場合は十分な水の確保ができなくなって、断水や使用制限といった「渇水」の状態が1年以上続いてしまう地方もある!?
多すぎてもダメ、少なすぎてももちろんダメ。生活に直結する梅雨の雨は角度を変えて眺めてみると、「また雨かぁ~」が「ちょうど良く降って欲しいな」みたいに感じる様になる?ジメっとした時期への意識を変える、良いキッカケになるかも知れませんね!
以上、「梅雨の期間の平均ってどの位?気になる長雨の仕組みとは??」でした!